2012年度 学習発表会(小学部以上)

正直な話、中央学園に出会うまで、「劇」というものは、何となく縁遠い存在でした。中学生の時、班ごとの英語劇という課題があり、当時の私には、観客の前で役を演じることは苦痛なことでした。もちろん、思春期真っ只中だったことも一因であるとは思います。

今年度、一・二年生の劇の担当をさせてもらい、初めて脚本を書き、配役を決めました。子供達の顔を思い浮かべながらのこの作業、予想外にも、楽しんでいる自分がいました。良い兆しが見えてきました。教師である以上、このような葛藤を子供達に悟られるわけにはいきません。そのため、私は自分自身が楽しむことが何より大切だと感じました。
そして、その「楽しむ」ということは決して難しいことではなかったのです。早々にセリフを覚え、リーダーシップをとる子供。気合が入りすぎてハイテンションになり、先生に怒られる子供。恥ずかしそうにしながらも、一生懸命頑張る子供。本当はうまくやりたいけど、ちょっとクールぶりたい子供。そんな彼らと過ごした時間は、私と「劇」との距離を大きく縮めてくれました。

発表会である以上、本番での出来はもちろん重要です。予行練習では、指示なしに最後まで通すことは難しい状態でした。しかし、本番ではどうだったでしょう。声は少し小さかったかもしれませんが、見事な出来でした。

「ぼく、桃太郎大好き。」「劇、楽しかった。」との声が聞けたことも、大変嬉しかったです。素敵な思い出をくれたみんな、ありがとう。

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